「考える」の謙譲語は?正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説
みなさん、こんにちは!今回は「考える」の謙譲語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします!
この記事では「拝察する」「検討いたします」といった謙譲語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。
「考える」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう!
「考える」の謙譲語は?
「考える」の謙譲語としては、「拝察する」「検討いたします」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。
・「拝察する」
「拝察する」は「考える」の謙譲語で、自分の考えや意見を控えめに表現する際に使用します。目上の人や客先に対して使用し、自分の思考を低めて相手を立てる表現です。
・「検討いたします」
「検討いたします」は「考える」の謙譲表現で、自分や自分の組織が何かを考えて決めることをへりくだって伝える表現です。
こんな記事読まずに、さっさと翻訳しない?
「考える」の謙譲語のよくある誤用
謙譲語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。
・お考えする
「お考えする」は誤った表現です。「お」は尊敬語の接頭辞であり、謙譲語には使用しません。正しくは「拝察する」や「検討いたします」を使用します。
・ご考慮する
「ご考慮する」も誤った表現です。「ご考慮」は尊敬語であり、自分の行為を表す際には使用できません。相手の行為を表す場合は「ご考慮いただく」と使用します。
使う際の注意点
「拝察する」「検討いたします」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。
1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ
「拝察する」「検討いたします」は目上の人や客先に対して使用します。友人や同僚など対等な関係の相手に使用すると、かえって違和感を与える可能性があります。
2. 過剰な使用を避ける
同じ文章内で「拝察する」や「検討いたします」を何度も使用すると、くどい印象を与える可能性があります。適度に言い換えるなど、表現に変化をつけることが大切です。
3. 文脈に応じて適切な表現を選ぶ
「拝察する」は主に意見や考えを述べる際に使用し、「検討いたします」は検討する際に使用します。状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
4. 他の謙譲表現と組み合わせて使用する
「拝察しております」「検討させていただいております」のように、他の謙譲表現と組み合わせることで、より丁寧な表現になります。ただし、状況によっては過剰な敬意と受け取られる可能性もあるので注意が必要です。
これらのポイントを押さえておくことで、「拝察する」「検討いたします」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。
例文
いくつか「考える」の謙譲語を用いた例文をご紹介します。
- この件については、次のように拝察いたします。
- ご提案いただいた内容について、慎重に検討させていただきます。
- 私見ではございますが、このように拝察する次第です。
- お客様のご要望について、社内で検討させていただきたく存じます。
- ご指摘の点につきまして、改めて考えさせていただく所存でございます。
- この問題の解決策として、以下のように拝察しております。
- 新しい提案について、じっくりと検討させていただきたいと存じます。
- 当社の立場としては、このように拝察する次第でございます。
- お客様のご意見を踏まえ、再度検討させていただきたく存じます。
- 今後の方針について、私なりに拝察するところを申し上げさせていただきます。
これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。
こんな記事読まずに、さっさと翻訳しない?
「考える」の謙譲語を使ったビジネスメールの例
拝察するや検討いたしますを使ったビジネスメールの例をご紹介します。
件名:先日のご提案について ○○株式会社 △△部 佐藤様 いつもお世話になっております。 弊社営業部の山田でございます。 先日いただきましたご提案につきまして、社内で検討させていただきました。 その結果、以下のように存じております。 1. 製品の納期について 現状では、ご希望の納期に間に合わせることが難しいと拝察しております。 2. 価格設定について ご提示いただいた価格帯で調整できないか、再度検討させていただきたく存じます。 3. アフターサポートについて ご要望に沿えるよう、サポート体制の強化を考えさせていただいております。 詳細につきましては、改めてご説明させていただきたく存じます。 お手数ではございますが、ご都合の良い日時をご教示いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 株式会社●● 営業部 山田太郎
解説:このメールでは、「拝察しております」「検討させていただきました」などの謙譲表現を適切に使用しています。「拝察する」や「検討させていただく」という謙譲語を用いることで、相手への敬意を示しつつ、自社の意見や検討状況を丁寧に伝えています。
まとめ
いかがでしたか?「考える」の謙譲語「拝察する」と「検討いたします」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう!
状況に応じて「拝察する」と「検討いたします」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「お考えする」「ご考慮する」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ!
敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って!
前の記事
「悲しむ」は謙譲語で何という?使い方、例文を解説
次の記事
「感じる」は謙譲語で何という?使い方、例文を解説