「感じる」の謙譲語は？正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説

みなさん、こんにちは！今回は「感じる」の謙譲語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします！

この記事では「感じ取る」「感じ入る」の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。

「感じる」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう！

「感じる」の謙譲語は？

「感じる」のという言葉に謙譲語はありませんが、「感じ取る」や「感じ入る」を用いて相手に対する敬意を正しく示すことができます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。

・「感じ取る」

「感じ取る」は、相手や相手に関係するものから何かを感じ取る際に使用し、自分の行為を控えめに表現しています。

・「感じ入る」

「感じ入る」は、特に相手の好意や恩恵に対して深く感謝の念を抱く場合に使用します。自分の感情を控えめに表現しつつ、相手への感謝の気持ちを伝えます。

「感じる」の謙譲語のよくある誤用

誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。

・お感じする

「お感じする」は誤った表現です。「お」は尊敬語の接頭辞であり、謙譲語には使用しません。正しくは「感じ取る」や「感じ入る」を使用します。

・ご感じする

「ご感じする」も誤った表現です。「ご」は尊敬語の接頭辞であり、自分の行為を表す際には使用できません。相手の行為を尊敬語で表す場合は「お感じになる」と使用します。

使う際の注意点

「感じ取る」「感じ入る」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ

「感じ取る」「感じ入る」は目上の人や客先に対して使用します。友人や同僚など対等な関係の相手に使用すると、かえって違和感を与える可能性があります。

2. 他の謙譲表現と組み合わせて使用する

「感じ取らせていただく」「感じ入らせていただく」のように、他の謙譲表現と組み合わせることで、より丁寧な表現になります。ただし、状況によっては過剰な敬意と受け取られる可能性もあるので注意が必要です。

3. 過剰な使用を避ける

同じ文章内で「感じ取る」「感じ入る」を何度も使用すると、くどい印象を与える可能性があります。適度に言い換えるなど、表現に変化をつけることが大切です。

4. 文脈に応じて適切な表現を選ぶ

「感じ取る」は一般的な感覚や印象を受ける場合に使用し、「感じ入る」は深い感謝や感動を表す場合に使用します。状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。

5. 「させていただく」との併用に注意する

「感じ取らせていただく」のように「させていただく」を付けると、より丁寧な表現になりますが、使用頻度が高すぎると冗長に感じられる可能性があります。状況に応じて適切に使用しましょう。

これらのポイントを押さえておくことで、「感じ取る」「感じ入る」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。

例文

いくつか「感じ取る」「感じ入る」を用いた例文をご紹介します。

• お客様のご要望を十分に感じ取らせていただきました。
• 皆様のご支援に深く感じ入っております。
• 会議での議論を通じて、問題の本質を感じ取ることができました。
• お客様からのお言葉に、身に余る光栄を感じ入っております。
• 市場の変化を敏感に感じ取り、新たな戦略を立案いたします。
• 社長のお言葉に、身の引き締まる思いを感じ取らせていただきました。
• お客様からのフィードバックを真摯に感じ取り、改善に努めてまいります。
• 先輩方のご指導に深く感じ入り、日々精進しております。
• プロジェクトの重要性を十分に感じ取り、全力で取り組む所存です。

これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。

「感じる」の謙譲語を使ったビジネスメールの例

感じ取るや感じ入るを使ったビジネスメールの例をご紹介します。

件名：先日のプレゼンテーションについて ○○株式会社 △△部 佐藤様 いつもお世話になっております。 弊社営業部の山田でございます。 先日は貴重なお時間を頂戴し、弊社の新製品についてプレゼンテーションをさせていただき、誠にありがとうございました。 プレゼンテーション後の質疑応答を通じて、御社のニーズを十分に感じ取らせていただきました。特に、コスト面と納期に関するご要望を重点的に検討し、より良いご提案ができるよう準備を進めております。 また、弊社製品に対する高い評価のお言葉を頂戴し、深く感じ入っております。今後もお客様のご期待に沿えるよう、製品の品質向上に努めてまいります。 近日中に、御社のご要望に沿った詳細な提案書を作成し、お送りさせていただく予定でございます。 何卒よろしくお願い申し上げます。 株式会社●● 営業部 山田太郎

解説：このメールでは、「感じ取らせていただきました」と「感じ入っております」という表現を使用しています。「感じ取らせていただきました」は相手のニーズを理解したことを控えめに表現し、「感じ入っております」は相手からの評価に対する深い感謝の念を表しています。これらの表現を適切に使用することで、相手への敬意と感謝の気持ちを丁寧に伝えています。

まとめ

いかがでしたか？「感じる」の丁寧な表現「感じ取る」と「感じ入る」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう！

状況に応じて「感じ取る」と「感じ入る」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「お感じする」「ご感じする」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ！

敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って！

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