「始める」の謙譲語は?正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説
みなさん、こんにちは!今回は「始める」の謙譲語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします!
この記事では「始めさせていただく」「開始させていただく」といった謙譲語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。
「始める」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう!
「始める」の謙譲語は?
「始める」の謙譲語としては、「始めさせていただく」「開始させていただく」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。
・「始めさせていただく」
「始めさせていただく」は「始める」の謙譲語で、自分や自分側の行動を控えめに表現します。相手に許可をいただいて行動を開始するニュアンスがあります。
・「開始させていただく」
「開始させていただく」も「始める」の謙譲語で、より改まった場面で使用されます。「始めさせていただく」よりもやや硬い印象を与えます。
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「始める」の謙譲語のよくある誤用
謙譲語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。
・お始めする
「お始めする」は誤った表現です。「お」は尊敬語の接頭辞であり、謙譲語には使用しません。正しくは「始めさせていただく」を使用します。
・ご開始する
「ご開始する」も誤った表現です。「ご」は尊敬語の接頭辞であり、自分の行為を表す際には使用できません。正しくは「開始させていただく」を使用します。
使う際の注意点
「始めさせていただく」「開始させていただく」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。
1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ
「始めさせていただく」「開始させていただく」は目上の人や客先に対して使用します。友人や同僚など対等な関係の相手に使用すると、かえって違和感を与える可能性があります。
2. 過剰な使用を避ける
同じ文章内で「始めさせていただく」「開始させていただく」を何度も使用すると、くどい印象を与える可能性があります。適度に言い換えるなど、表現に変化をつけることが大切です。
3. 文脈に応じて適切な表現を選ぶ
「始めさせていただく」はやや柔らかい表現で、「開始させていただく」はより改まった場面で使用します。状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
4. 「させていただく」の使用に注意する
「させていただく」は丁寧な表現ですが、使用頻度が高すぎると冗長に感じられる可能性があります。状況に応じて適切に使用しましょう。
5. 他の謙譲表現との組み合わせに気をつける
「始めさせていただく」「開始させていただく」は既に謙譲表現なので、さらに「~いたします」などを付けると冗長になる可能性があります。適切な使用を心がけましょう。
これらのポイントを押さえておくことで、「始めさせていただく」「開始させていただく」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。
例文
いくつか「始める」の謙譲語を用いた例文をご紹介します。
- 本日のセミナーを始めさせていただきます。
- 新製品の販売を来月から開始させていただく予定です。
- それでは、プレゼンテーションを始めさせていただきます。
- 本日より新サービスの提供を開始させていただきます。
- 会議の議事録の作成を始めさせていただきます。
- 新しいプロジェクトを来週から開始させていただく運びとなりました。
- お客様のご要望に基づき、製品の改良を始めさせていただきます。
- 本日より新しい勤務体制を開始させていただきます。
- それでは、商談を始めさせていただきたいと存じます。
- 新年度の営業活動を4月1日より開始させていただきます。
これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。
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「始める」の謙譲語を使ったビジネスメールの例
始めさせていただくや開始させていただくを使ったビジネスメールの例をご紹介します。
件名:新規事業開始のお知らせ 拝啓 各位 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、このたび弊社では、お客様のニーズにさらにお応えするため、新規事業を開始させていただくこととなりました。 つきましては、下記の通り事業概要をご案内させていただきます。 記 1. 事業名:○○サービス 2. 開始日:2024年8月1日 3. 事業内容:△△△△ 今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具 株式会社●● 代表取締役社長 山田太郎
解説:このメールでは、「開始させていただく」という表現を使用しています。新規事業の開始という重要な案内であるため、より改まった表現である「開始させていただく」を選択しています。これにより、丁寧さと公式性を適切に表現しています。
まとめ
いかがでしたか?「始める」の謙譲語「始めさせていただく」と「開始させていただく」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう!
状況に応じて「始めさせていただく」と「開始させていただく」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「お始めする」「ご開始する」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ!
敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って!
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