「話す」の謙譲語は？正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説

みなさん、こんにちは！今回は「話す」の謙譲語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします！

この記事では「申し上げる」「申す」といった謙譲語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。

「話す」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう！

「話す」の謙譲語は？

「話す」の謙譲語としては、「申し上げる」「申す」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。

・「申し上げる」

「申し上げる」は「話す」の最も一般的な謙譲語です。目上の人や客先に対して、自分の発言を謙遜して表現する際に使用します。特に丁寧な表現が必要な場面で適しています。

・「申す」

「申す」は「申し上げる」よりもやや軽い謙譲表現です。主に自己紹介や簡単な説明の際に使用されます。「～と申します」のような形でよく用いられます。

「話す」の謙譲語のよくある誤用

謙譲語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。

・お話しする

「お話しする」は誤った表現です。「お」は尊敬語の接頭辞であり、謙譲語には使用しません。正しくは「申し上げる」や「お話しさせていただく」を使用します。

・言う

「言う」は謙譲語ではなく普通語です。目上の人や客先に対して使用すると失礼になる可能性があります。適切な場面では「申し上げる」や「申す」を使用しましょう。

使う際の注意点

「申し上げる」「申す」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ

「申し上げる」「申す」は目上の人や客先に対して使用します。友人や同僚など対等な関係の相手に使用すると、かえって違和感を与える可能性があります。

2. 過剰な使用を避ける

同じ文章内で「申し上げる」「申す」を何度も使用すると、くどい印象を与える可能性があります。適度に言い換えるなど、表現に変化をつけることが大切です。

3. 文脈に応じて適切な表現を選ぶ

「申し上げる」はより丁寧な表現、「申す」はやや軽い表現です。状況や文脈に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。

4. 「させていただく」との併用に注意する

「申し上げさせていただく」のように「させていただく」を付けると、より丁寧な表現になりますが、使用頻度が高すぎると冗長に感じられる可能性があります。状況に応じて適切に使用しましょう。

5. 謙譲語と尊敬語を混同しない

「申し上げる」「申す」は謙譲語であり、自分の行為を低めて表現します。相手の行為を高める尊敬語（例：「おっしゃる」）と混同しないよう注意が必要です。

これらのポイントを押さえておくことで、「申し上げる」「申す」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。

例文

いくつか「話す」の謙譲語を用いた例文をご紹介します。

• 本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。弊社の新製品について申し上げます。
• 先日の会議で申し上げた提案について、さらに詳細をご説明させていただきます。
• 私は山田と申します。本日はよろしくお願いいたします。
• お客様のご要望について、社内で検討した結果を申し上げます。
• 先ほど申し上げた点について、補足説明をさせていただきます。
• 弊社の方針について、改めて申し上げさせていただきます。
• 失礼ながら、私の意見を申し上げさせていただきます。
• ご質問の件について、現時点での状況を申し上げます。
• 今回の企画について、簡単に概要を申し上げます。
• 申し訳ございませんが、その件については後ほど詳しく申し上げます。

これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。

「話す」の謙譲語を使ったビジネスメールの例

申し上げるや申すを使ったビジネスメールの例をご紹介します。

件名：先日のミーティングの件 ○○株式会社 △△部 佐藤様 いつもお世話になっております。 弊社営業部の山田でございます。 先日のミーティングでご提案申し上げました新規プロジェクトについて、 追加の情報をお伝えさせていただきたく、メールにて失礼いたします。 ミーティング後、社内で詳細を検討いたしました結果、 下記の点について新たな提案を申し上げたいと存じます。 1. プロジェクトの実施時期について 2. 予算の見直しについて 3. 人員配置の最適化について 詳細につきましては、添付の資料をご覧いただければ幸いです。 ご多忙中誠に恐縮ではございますが、ご検討いただけますと幸いです。 ご不明な点がございましたら、遠慮なくお申し付けください。 何卒よろしくお願い申し上げます。 株式会社●● 営業部 山田太郎

解説：このメールでは、「申し上げました」「申し上げたい」という表現を使用しています。「申し上げる」という謙譲語を適切に使用することで、相手への敬意を示しつつ、自分の行為を謙遜して表現しています。特に「ご提案申し上げました」という表現は、過去の行為を丁寧に表現する際に適しており、ビジネスメールにおける適切な敬意表現となっています。

まとめ

いかがでしたか？「話す」の謙譲語「申し上げる」と「申す」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう！

状況に応じて「申し上げる」と「申す」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「」「」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ！

敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って！

前の記事

「始める」は謙譲語で何という？使い方、例文を解説

次の記事

「走る」は謙譲語で何という？使い方、例文を解説