「待つ」の謙譲語は?正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説
みなさん、こんにちは!今回は「待つ」の謙譲語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします!
この記事では「お待ちする」といった謙譲語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。
「待つ」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう!
「待つ」の謙譲語は?
「待つ」の謙譲語としては、「お待ちする」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。
・「お待ちする」
「お待ちする」は「待つ」の謙譲語で、相手や相手に関係する人を待つ際に使用します。目上の人や客先に対して使用し、自分の行為を低めて相手を立てる表現です。
こんな記事読まずに、さっさと翻訳しない?
「待つ」の謙譲語のよくある誤用
謙譲語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。
・お待ちいたす
「お待ちいたす」は誤った表現です。「いたす」は謙譲語ですが、「お待ち」と重ねて使用するのは不適切です。正しくは「お待ちする」または「待たせていただく」を使用します。
・待たせていただく
「待たせていただく」は文法的には正しいですが、相手を待たせる立場にある場合に使用するため、「待つ」の謙譲語としては適切ではありません。相手を待つ場合は「お待ちする」を使用します。
使う際の注意点
「お待ちする」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。
1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ
「お待ちする」は目上の人や客先に対して使用します。友人や同僚など対等な関係の相手に使用すると、かえって違和感を与える可能性があります。
2. 他の敬語表現と組み合わせて使用する
「お待ちしております」のように、丁寧語と組み合わせることで、より丁寧な表現になります。ただし、状況によっては過剰な敬意と受け取られる可能性もあるので注意が必要です。
3. 過剰な使用を避ける
同じ文章内で「お待ちする」を何度も使用すると、くどい印象を与える可能性があります。適度に言い換えるなど、表現に変化をつけることが大切です。
4. 文脈に応じて適切な表現を選ぶ
「お待ちする」は相手を待つ場合に使用します。状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
5. 「させていただく」との併用に注意する
「お待ちさせていただく」のような表現は、文法的に不自然であり、避けるべきです。「お待ちする」または「待たせていただく」を状況に応じて適切に使用しましょう。
これらのポイントを押さえておくことで、「お待ちする」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。
例文
いくつか「待つ」の謙譲語を用いた例文をご紹介します。
- お客様のご来店を心よりお待ちしております。
- 担当者が参りますまで、少々お待ちくださいませ。
- ご返事を心よりお待ち申し上げております。
- お電話口でお待ちしておりますので、そちらまでお越しください。
- お客様のご都合の良い日時をお待ちしております。
- ご連絡を心よりお待ちしております。
- お客様のご来場を社員一同心よりお待ち申し上げております。
これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。
こんな記事読まずに、さっさと翻訳しない?
「待つ」の謙譲語を使ったビジネスメールの例
お待ちするを使ったビジネスメールの例をご紹介します。
件名:打ち合わせのお願い 株式会社〇〇 △△部 佐藤様 いつもお世話になっております。 弊社営業部の山田でございます。 先日お電話でご相談させていただきました件につきまして、 改めて打ち合わせのお願いを申し上げます。 ご多忙中誠に恐縮ではございますが、 下記の日程でご都合はいかがでしょうか。 ・7月25日(木)14:00~ ・7月26日(金)10:00~ ・7月29日(月)15:00~ ご都合の良い日時をお知らせいただければ幸いです。 ご連絡を心よりお待ちしております。 何卒よろしくお願い申し上げます。 株式会社●● 営業部 山田太郎
解説:このメールでは、「お待ちしております」という表現を使用しています。「お待ちする」という謙譲語により丁寧な表現になっています。相手からの返信を待つことを伝える際に適切な表現であり、ビジネスメールにおける敬意を適切に示しています。
まとめ
いかがでしたか?「待つ」の謙譲語「お待ちする」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう!
状況に応じて「お待ちする」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「お待ちいたす」「待たせていただく」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ!
敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って!
前の記事
「来る」は謙譲語で何という?使い方、例文を解説
次の記事
「見る」は謙譲語で何という?使い方、例文を解説