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「飲む」の尊敬語は?正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説

みなさん、こんにちは!今回は「飲む」の尊敬語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします!

この記事では「お飲みになる」「召し上がる」といった尊敬語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。

「飲む」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう!

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2024/07/16

「飲む」の尊敬語は?

「飲む」の尊敬語としては、「お飲みになる」「召し上がる」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。

・「お飲みになる」

「お飲みになる」は「飲む」の一般的な尊敬語です。「お」を前につけ、動詞を連用形にして「になる」を付けることで形成されます。

・「召し上がる」

「召し上がる」は「飲む」「食べる」両方に使える尊敬語です。より高度な敬意を表す際に用いられます。

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「飲む」の尊敬語のよくある誤用

尊敬語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。

・飲まれる

「飲まれる」は受身形であり、尊敬語としては適切ではありません。例えば「お酒に飲まれる」のような使い方は可能ですが、人の動作を尊敬して表現する場合には使用しません。

・お飲みされる

「お飲みされる」は二重敬語となり、過剰な敬意表現となってしまいます。「お飲みになる」で十分な敬意を表せるため、「される」を付ける必要はありません。

使う際の注意点

「お飲みになる」「召し上がる」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ

「お飲みになる」「召し上がる」は目上の人や客に対して使用します。友人や同僚など対等な関係の相手に使用すると違和感を与える可能性があります。

2. 過剰な敬意表現を避ける

「お飲みになられる」のような二重敬語や、必要以上に高度な敬語を使用すると不自然に聞こえる場合があります。状況に応じて適切な敬意レベルを選びましょう。

3. 他の敬語表現と組み合わせて使う

「お飲みになる」「召し上がる」を使用する際は、文全体の敬語のバランスを考慮しましょう。例えば、「社長がお飲みになったコーヒーをお持ちいたしました」のように他の敬語表現と組み合わせることで、より自然な敬語表現になります。

4. 謙譲語と混同しない

「いただく」は「飲む」の謙譲語であり、自分や自分側の行動を控えめに表現する際に使用します。尊敬語の「お飲みになる」「召し上がる」と混同しないよう注意しましょう。

5. 文脈に応じて適切な表現を選ぶ

飲み物の種類や場面によって、より適切な表現が異なる場合があります。例えば、お酒の場合は「お召し上がりになる」がより丁寧な表現として使われることがあります。

これらのポイントを押さえておくことで、「お飲みになる」「召し上がる」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。

例文

いくつか「飲む」の尊敬語を用いた例文をご紹介します。

  • 社長はいつも朝にコーヒーをお飲みになります。
  • お客様、お茶はいかがでしょうか。どうぞお召し上がりください。
  • 部長は会議中にお水をお飲みになっていました。
  • 先生、このお茶をお飲みになりませんか?
  • 議員の方々は休憩時間にコーヒーを召し上がっていらっしゃいました。
  • お酒は適量をお飲みになることをお勧めいたします。
  • 社長、こちらのワインをお召し上がりになりますか?
  • 来賓の皆様には、特別にご用意したお茶をお飲みになっていただきます。
  • 先輩は毎朝、牛乳をお飲みになるそうです。
  • お客様がジュースをお飲みになる際は、ストローをお付けしております。

これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。

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「飲む」の尊敬語を使ったビジネスメールの例

お飲みになる召し上がるを使ったビジネスメールの例をご紹介します。

件名:懇親会のご案内 拝啓 ○○株式会社 △△部長 山田様 いつもお世話になっております。 弊社営業部の佐藤でございます。 さて、来週開催予定の懇親会について、ご連絡申し上げます。 当日は、お飲み物として、ワイン、ビール、ソフトドリンクをご用意しております。 山田様のお好みのお飲み物をお召し上がりください。 なお、お車でお越しの方は、ノンアルコール飲料をお飲みになるようお願い申し上げます。 ご多忙中誠に恐縮ではございますが、ご出席賜りますようお願い申し上げます。 敬具

解説:このメールでは、「お飲み物をお召し上がりください」と「お飲みになるようお願い申し上げます」という2つの表現で「飲む」の尊敬語を使用しています。「お召し上がりください」はより丁寧な表現で、「お飲みになる」は標準的な尊敬表現です。相手の立場や文脈に応じて使い分けることで、適切な敬意を示しつつ、自然な文面となっています。

まとめ

いかがでしたか?「飲む」の尊敬語「お飲みになる」「召し上がる」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう!

状況に応じて「お飲みになる」「召し上がる」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「飲まれる」「お飲みされる」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ!

敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って!


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