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「泣く」の尊敬語は?正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説

みなさん、こんにちは!今回は「泣く」の尊敬語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします!

この記事では「お泣きになる」といった尊敬語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。

「泣く」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう!

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2024/07/16

「泣く」の尊敬語は?

「泣く」の尊敬語としては、「お泣きになる」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。

・「お泣きになる」

「お泣きになる」は「泣く」の最も一般的な尊敬語です。目上の人や敬意を表すべき相手の泣く行為を表現する際に使用します。

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「泣く」の尊敬語のよくある誤用

尊敬語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。

・泣かれる

「泣かれる」は尊敬の助動詞「れる」を使用していますが、十分な敬意を表現できていません。目上の人に対しては不適切な表現となる可能性があります。

・お泣きされる

「お泣きされる」は二重敬語となっており、不自然な表現です。「お」と「される」を同時に使用することは避けるべきです。

使う際の注意点

「お泣きになる」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 使用する場面と相手を適切に選ぶ

「お泣きになる」などの敬語表現は、目上の人や公式の場面で使用します。友人や同僚など、親しい間柄では使用を控えましょう。

2. 感情表現の敬語使用に注意する

感情表現の敬語使用は、相手の感情を客観的に描写しているように感じられる場合があります。状況に応じて、より共感的な表現を選ぶことも検討しましょう。

3. 文脈に応じて適切な表現を選ぶ

悲しみや喜びの涙など、泣く理由によって適切な表現が異なる場合があります。文脈を考慮して、最も適切な表現を選びましょう。

4. 過剰な敬語表現を避ける

「お泣きになられる」など、敬語表現を重ねすぎると不自然になります。シンプルな敬語表現を心がけましょう。

5. プライバシーや感情に配慮する

泣くという行為は個人的で感情的な表現です。相手のプライバシーや感情に十分配慮し、必要以上に言及しないよう注意しましょう。

これらのポイントを押さえておくことで、「お泣きになる」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。

例文

いくつか「泣く」の尊敬語を用いた例文をご紹介します。

  • 社長は感動のあまり、スピーチの途中でお泣きになりました。
  • 会長は長年の功績を称えられ、感極まってお泣きになられたそうです。
  • 大臣は災害被災者との面会後、心を痛めてお泣きになったと報道されています。
  • 王様は国民の苦境を知り、深く心を痛めてお泣きになったそうです。
  • 宗教指導者は信者たちの苦しみを聞き、共に悲しみ、お泣きになりました。

これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。

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「泣く」の尊敬語を使ったビジネスメールの例

お泣きになるを使ったビジネスメールの例をご紹介します。

件名:弔辞についてのお願い 拝啓 ○○様 いつもお世話になっております。△△株式会社の山田でございます。 先日の弊社前社長の葬儀に際しまして、○○様には弔辞をお引き受けいただき、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。 さて、当日の弔辞の際、○○様が感極まってお泣きになったことについて、ご遺族より深く感銘を受けたとのお言葉を頂戴いたしました。○○様の前社長との深い絆が伝わり、参列者一同、心を打たれた次第でございます。 つきましては、社史に記録を残すため、○○様の弔辞の内容と、お泣きになったエピソードについて、掲載のご許可をいただきたくご連絡させていただきました。 ご多忙の折、誠に恐縮ではございますが、ご検討いただけますと幸いです。 敬具 △△株式会社 総務部 山田太郎

解説:このメールでは、「お泣きになった」という表現を使用しています。これは「泣く」の尊敬語であり、目上の人物である○○様の行動を丁重に表現しています。この表現を使うことで、○○様への敬意を示すとともに、その行為の重要性と感動的な場面であったことを適切に伝えています。

まとめ

いかがでしたか?「泣く」の尊敬語「お泣きになる」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう!

状況に応じて「お泣きになる」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「泣かれる」「お泣きされる」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ!

敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って!


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