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「着る」の尊敬語は?正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説

みなさん、こんにちは!今回は「着る」の尊敬語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします!

この記事では「お召しになる」「ご着用になる」といった尊敬語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。

「着る」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう!

update

2024/07/16

「着る」の尊敬語は?

「着る」の尊敬語としては、「お召しになる」「ご着用になる」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。

・「お召しになる」

「お召しになる」は「着る」の最も一般的な尊敬語です。目上の人や敬意を表すべき相手の着衣行為を表現する際に使用します。

・「ご着用になる」

「ご着用になる」も「着る」の一般的な尊敬語です。目上の人や敬意を表すべき相手の着衣行為を表現する際に使用します。

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「着る」の尊敬語のよくある誤用

尊敬語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。

・着られる

「着られる」は「着る」に尊敬の助動詞「れる」を付けた形ですが、これは適切な尊敬語ではありません。目上の人の動作を表現する際には使用を避けるべきです。

・お着になる

「お着になる」は「お」と「になる」を組み合わせた形ですが、「着る」の正しい尊敬語ではありません。「お召しになる」が正しい表現です。

使う際の注意点

「お召しになる」「ご着用になる」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ

「お召しになる」「ご着用になる」は目上の人や敬意を表すべき相手に対して使用します。友人や同僚など対等な関係の相手に使用すると不自然に感じられる可能性があります。

2. 過剰な敬意表現を避ける

「お召しになる」は十分な敬意を表す表現です。「お召しあそばす」など、さらに敬意を重ねた表現は通常不要で、かえって不自然に聞こえる可能性があります。

3. 他の敬語表現と組み合わせて使用する

「お召しになる」を使用する際は、文全体の敬語のバランスを考慮します。例えば、「社長がお召しになったスーツを拝見いたしました」のように、他の敬語表現と組み合わせて使用します。

4. 謙譲語と混同しないよう注意する

「お召しになる」「ご着用になる」は尊敬語であり、自分の行動を表す謙譲語ではありません。自分の着衣行為を表現する際は「着させていただく」などの謙譲表現を使用します。

5. 文脈に応じて適切な表現を選択する

「お召しになる」は衣服を着用する場面で使用しますが、食事を表す「召し上がる」と混同しないよう注意が必要です。文脈に応じて適切な表現を選択しましょう。

これらのポイントを押さえておくことで、「お召しになる」「ご着用になる」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。

例文

いくつか「着る」の尊敬語を用いた例文をご紹介します。

  • 社長は新しいスーツをお召しになりました。
  • このドレスをご着用になりますか?
  • 来賓の方々は正装をお召しになってご来場くださいました。
  • 部長はいつも清潔感のある服装をお召しになっています。
  • お客様、こちらのジャケットをお召しになってみてはいかがでしょうか。
  • 議員の皆様は式典にふさわしい服装をお召しになるようお願いいたします。
  • 社長夫人は華やかなドレスをお召しになって登場されました。
  • パーティーでご着用になる服は決まりましたか?
  • 皇族の方々は伝統的な装いをお召しになって行事に臨まれました。
  • 役者の方々は見事な衣装をお召しになって舞台に立たれました。

これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。

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「着る」の尊敬語を使ったビジネスメールの例

「お召しになる」「ご着用になる」を使ったビジネスメールの例をご紹介します。

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件名:展示会でのドレスコードについて

拝啓 ○○様
いつもお世話になっております。

△△株式会社の山田でございます。
来週開催予定の展示会について、ドレスコードに関するご案内をさせていただきます。

つきましては、ご来場の際には以下のドレスコードに沿ってお越しいただきますようお願い申し上げます。

・男性:ダークスーツ、ネクタイ着用
・女性:スーツまたはそれに準ずる服装

お客様にも良い印象を与えられるよう、皆様にはふさわしい服装をお召しになってご来場いただければ幸いです。
ご多忙中誠に恐縮ではございますが、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

敬具

△△株式会社
営業部 山田太郎
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解説:このビジネスメールでは、「お召しになって」という表現を使用しています。これは、相手の着衣行為に対して敬意を表す適切な表現です。「ふさわしい服装をお召しになって」と述べることで、相手の行動に対する尊重と期待を丁寧に伝えています。

まとめ

いかがでしたか?「着る」の尊敬語「お召しになる」「ご着用になる」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう!

状況に応じて「お召しになる」「ご着用になる」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「着られる」「お着になる」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ!

敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って!


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