実用敬語辞典 by

「食べる」の謙譲語は?正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説

みなさん、こんにちは!今回は「食べる」の謙譲語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします!

この記事では「いただく」「頂戴する」といった謙譲語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。

「食べる」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう!

update

2024/07/17

「食べる」の謙譲語は?

「食べる」の謙譲語としては、「いただく」「頂戴する」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。

・「いただく」

「いただく」は「食べる」「飲む」の謙譲語で、自分や自分側の者が食事をする際に使用します。相手や目上の人に対して丁寧に表現する際に適しています。

・「頂戴する」

「頂戴する」も「食べる」「飲む」の謙譲語です。自分や自分側の者が食事をする際に使用します。相手や目上の人に対して丁寧に表現する際に適しています。

こんな記事読まずに、さっさと翻訳しない?

「食べる」の謙譲語のよくある誤用

謙譲語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。

・召し上がらせていただく

「召し上がらせていただく」は尊敬語と謙譲語を混同した誤用です。「召し上がる」は尊敬語であり、これに謙譲の「いただく」を組み合わせると不自然になります。

・お食べする

「お食べする」は誤った表現です。「お」は尊敬語の接頭辞であり、謙譲語には使用しません。また、「食べる」自体も謙譲語ではありません。

使う際の注意点

「いただく」「頂戴する」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ

「いただく」「頂戴する」は目上の人や客先に対して使用します。友人や家族など親しい間柄では使用すると違和感を与える可能性があります。

2. 過剰な敬語使用を避ける

同じ文章内で「いただく」「頂戴する」を何度も使用すると、くどい印象を与える可能性があります。適度に言い換えるなど、表現に変化をつけることが大切です。

3. 「させていただく」との併用に注意する

「いただかせていただく」のような重複した表現は避けましょう。「いただく」だけで十分に謙譲の意味を表現できます。

4. 文脈に応じて適切な表現を選ぶ

食事以外の場面でも「いただく」「頂戴する」は使用できます。例えば、物をもらう際にも使用します。状況に応じて適切な使い方を心がけましょう。

5. 他の謙譲表現と組み合わせて使用する

「お料理をいただく」のように、他の謙譲表現と組み合わせることで、より丁寧な表現になります。ただし、過剰な敬意にならないよう注意が必要です。

これらのポイントを押さえておくことで、「いただく」「頂戴する」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。

例文

いくつか「食べる」の謙譲語を用いた例文をご紹介します。

  • 昨晩、取引先の皆様と美味しい料理をいただきました
  • 会議の後、軽食をいただく時間がございます。
  • 先日の懇親会では、大変美味しいお酒をいただき、ありがとうございました。
  • 社長と一緒に昼食をいただく機会がございました。
  • 明日の商談会では、お客様と一緒にお食事をいただく予定です。
  • 先方からいただいたお菓子を、皆で美味しくいただきました。
  • 海外出張の際は、現地の料理をいただくことを楽しみにしています。

これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。

こんな記事読まずに、さっさと翻訳しない?

「食べる」の謙譲語を使ったビジネスメールの例

いただく頂戴するを使ったビジネスメールの例をご紹介します。

件名:先日の会食のお礼 ○○株式会社 △△部長 佐藤様 いつもお世話になっております。 弊社営業部の山田でございます。 先日は、貴重なお時間を頂戴し、大変美味しいお料理をいただきながら 有意義なお話をさせていただき、誠にありがとうございました。 佐藤様からいただいたアドバイスを参考に、今後の営業戦略を 見直してまいりたいと存じます。 今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 株式会社●● 営業部 山田太郎

解説:このメールでは、「いただきながら」という表現を使用しています。「いただく」という謙譲語を使うことで、相手への敬意を示しつつ、食事をしたことを丁寧に表現しています。また、「頂戴し」「いただいた」など、他の場面でも「いただく」を適切に使用しており、全体的に丁寧な印象を与えるメールとなっています。

まとめ

いかがでしたか?「食べる」の謙譲語「いただく」「頂戴する」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう!

状況に応じて「いただく」「頂戴する」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「召し上がらせていただく」「お食べする」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ!

敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って!


前の記事

「座る」は謙譲語で何という?使い方、例文を解説


次の記事

「立つ」は謙譲語で何という?使い方、例文を解説