実用敬語辞典 by

「寝る」の謙譲語は?正しい使い方や例文、失礼にあたる言い方を解説

みなさん、こんにちは!今回は「寝る」の謙譲語について、わかりやすく解説していきます。ビジネスシーンで使う機会の多い言葉だけに、正しい使い方をマスターしておきたいですよね。上司や取引先に失礼なく、スムーズにコミュニケーションを取るコツをお教えします!

この記事では「寝させていただく」「休ませていただく」といった謙譲語の使い方はもちろん、よくある間違いや注意点まで、具体的な例文を交えてご紹介。ビジネスメールでの使い方も押さえていきますよ。

「寝る」の敬語をマスターして、ビジネスシーンでのコミュニケーションを円滑に進めましょう!

update

2024/07/17

「寝る」の謙譲語は?

「寝る」の謙譲語としては、「寝させていただく」「休ませていただく」などが挙げられます。それぞれの使い方や意味の違いは以下の通りです。

・「寝させていただく」

「寝させていただく」は「寝る」の謙譲語で、自分の寝る行為を控えめに表現する際に適しています。

・「休ませていただく」

「休ませていただく」は「寝る」の婉曲的な謙譲表現です。直接的な表現を避け、より丁寧に自分の休息を伝える際に使用します。

こんな記事読まずに、さっさと翻訳しない?

「寝る」の謙譲語のよくある誤用

謙譲語として誤って使われる例と、間違っている理由を解説します。

・お休みする

「お休みする」は誤った表現です。「お」は尊敬語の接頭辞であり、謙譲語には使用しません。正しくは「休ませていただく」などを使用します。

・ご就寝する

「ご就寝する」も誤った表現です。「ご」は尊敬語の接頭辞であり、自分の行為を表す際には使用できません。正しくは「寝させていただく」を使用します。

使う際の注意点

「寝させていただく」「休ませていただく」という敬語を使う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 使用する相手と場面を適切に選ぶ

「寝させていただく」「休ませていただく」は主にビジネスシーンや公式な場面で使用します。友人や家族など親しい間柄では、かえって距離感を感じさせる可能性があります。

2. 過度に丁寧な表現を避ける

謙譲表現を重ねすぎると、かえって不自然に聞こえる場合があります。状況に応じて適度な丁寧さを保つことが重要です。

3. 「させていただく」との併用に注意する

「させていただく」を付けると、より丁寧になりますが、使用頻度が高すぎると冗長に感じられる可能性があります。状況に応じて適切に使用しましょう。

4. プライベートな内容への配慮

「寝る」という行為はプライベートな内容を含むため、ビジネスの場で言及する際は必要最小限にとどめ、相手に不快感を与えないよう注意が必要です。

これらのポイントを押さえておくことで、「寝させていただく」「休ませていただく」を適切に使うことができ、相手に対する敬意を正しく示すことができます。

例文

いくつか「寝る」の謙譲語を用いた例文をご紹介します。

  • 申し訳ございませんが、体調不良のため早めに休ませていただきます。
  • 長時間のフライトの後、ホテルで休ませていただきました。
  • 明日の重要な会議に備え、今晩は早めに寝させていただきます。
  • 夜勤明けですので、しばらく休ませていただきたいと存じます。
  • 海外出張中は時差の関係で、通常より早くお休みさせていただくがございます。
  • 長時間の会議でしたので、少し休ませていただいてもよろしいでしょうか。
  • 明日の早朝の飛行機に備え、今晩は早めに寝させていただきます。
  • 連日の残業で疲労がたまっているため、本日は早めに休ませていただきたいと存じます。

これらの例文をご自分で敬語を書く際の参考にしてください。

こんな記事読まずに、さっさと翻訳しない?

「寝る」の謙譲語を使ったビジネスメールの例

寝させていただく休ませていただくを使ったビジネスメールの例をご紹介します。

件名:明日の会議欠席のお詫び 株式会社〇〇 △△部 佐藤様 いつもお世話になっております。 営業部の山田でございます。 誠に申し訳ございませんが、体調不良のため、本日は早めに休ませていただきました。 そのため、明日の朝会議には出席できない可能性がございます。 回復次第、出社いたしますが、万が一欠席となる場合は、改めてご連絡させていただきます。 ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。 何卒ご理解いただけますと幸いです。 株式会社●● 営業部 山田太郎

解説:このメールでは、「休ませていただきました」という表現を使用しています。「寝る」という直接的な表現を避け、「休む」という婉曲的な表現を用いることで、プライベートな内容を控えめに伝えています。また、「させていただく」を付けることで、より丁寧な表現になっています。体調不良による欠席の可能性を伝える際に適切な表現であり、ビジネスメールにおける配慮を示しています。

まとめ

いかがでしたか?「寝る」の謙譲語「寝させていただく」「休ませていただく」について、使い方や注意点をご紹介しました。ビジネスシーンでは相手への敬意を適切に示すことが大切ですね。特に目上の方には正しい敬語を使うことを心がけましょう!

状況に応じて「寝させていただく」「休ませていただく」を使い分けることで、よりスムーズで丁寧なコミュニケーションが可能になります。また、「お休みする」「ご就寝する」などの誤用に気をつけるのもポイントですよ!

敬語は難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになれば、相手への配慮が伝わり、自分の言葉遣いにも自信が持てるようになります。この記事で学んだことを日々のコミュニケーションに活かして、素敵な人間関係を築いていってくださいね。頑張って!


前の記事

「泣く」は謙譲語で何という?使い方、例文を解説


次の記事

「飲む」は謙譲語で何という?使い方、例文を解説